ミクロ政治経済行動研究会

分野別研究会の趣旨

近年の政治経済学においては制度的な枠組みに関わらず普遍的に観察されるミクロな人間行動を把握する必要性が浮上してきている。本研究会は、ミクロ的政治経済行動を世論調査、心理実験的サーベイ、行動神経政治経済学、認知経済学的手法を用いて捉えることを目的とする。さらに、マクロレベルとミクロレベルの実証結果をつなぐ個人と組織に関する接合モデルを設計し、それらを基に人間の言語反応や神経反応に関するデータの取得とその統計学的分析とエージェント・シミュレーションを用いた予測を行う。本研究会は社会科学と認知科学・生命科学、脳神経科学との統合を通じた新しい研究分野の創設・発展を目的とするものである。

主要分野・関連分野

主要分野
170 政治学方法論
関連分野
171 政治理論、172 数理、173 計量分析、174 実験、193 政治意識論・投票行動

主要な活動実績(過去2年)

英文学術研究書を刊行した。

Takashi Inoguchi and Lien Thi Quynh Le (2019) The Development of Global Legislative Politics: Rousseau and Locke Writ Global, Singapore: Springer Nature, 288pp.

Takashi Inoguchi (2021) Digitized Statecraft in Multilateral Treaty Participation: Global Quasi-Legislative Behavior of 193 Sovereign States, Singapore: Springer Nature, 267pp.

責任者連絡先

猪口 孝
E-mail:Inoguchi*ioc.u-tokyo.ac.jp(*を@に置き換えて下さい)

新規参加手続き

責任者に新規参加の意思を連絡すること。その後、研究会構成員と合議のもと、参加の可否を決定・通知する。