2011年度

日本政治学会研究大会プログラム

第1日 10月8日(土) 第2日 10月9日(日)
10:00~12:00 分科会A(A1~A6) 9:30~11:30 分科会C(C1~C6)
  12:00~13:00 総会
13:30~15:30 分科会B(B1~B6) 13:30~15:30 分科会D(D1~D6)
16:00~18:00 共通論題 16:00~18:00 分科会E(E1~E6)
19:00~21:00 懇親会 14:00~17:00 政治学のフロンティア(ポスターセッション)

【第1日目】10月8日(土)

10:00~12:00〈分科会A1~A6〉

A-1
住民参加の新展開~可能性と課題
司会者:
島袋純(琉球大学)
報告者:
井手弘子(筑波大学)
「討議民主主義と住民自治に関する可能性と課題」
坂本治也(関西大学)
「市民団体の行政参加と住民自治に関する可能性と課題」
上田道明(佛教大学)
「住民投票からみた住民自治の可能性と課題」
討論者:
伊藤修一郎(筑波大学)
A-2
公募セッション 財政再建の政治学
司会者:
伊藤光利(関西大学)
報告者:
福元健太郎(学習院大学)・堀内勇作(オーストラリア国立大学)
“Treated Politicians, Treated Voters: A Natural Experiment to Estimate Electoral Effects on Fiscal Expenditure”
樋渡展洋(東京大学社会科学研究所)
「先進諸国の財政再建の規定要因−−新自由主義vs.経済危機」
稗田健志(早稲田大学高等研究所)
「積極的労働市場政策の比較政治経済学:二次元政党間競争モデルの多変量解析による検証」
討論者:
猪口孝(新潟県立大学)
中村悦大(愛媛大学)
A-3
民主化の失敗(研究交流委員会・現代政治学研究会)
司会者:
坪内淳 (山梨大学)
報告者:
岩崎正洋(日本大学)
「民主化の失敗と成功」
山本達也(名古屋商科大学)
「アラブ諸国における民主化の阻害要因」
杉浦功一(和洋女子大学)
「民主化支援の失敗」
討論者:
三竹直哉(駒澤大学)
A-4
世界経済危機と、地域統合への影響(仮)(研究交流委員会・「地域統合」分科会)
司会者:
五十嵐武士(桜美林大学)
報告者:
田中素香(中央大学)
「世界経済危機とEU統合、ユーロへの影響」
河合正弘(アジア開発銀行研究所)
「世界経済危機と、アジアの地域統合、通貨バスケットの展望」
真柄秀子(早稲田大学)
「世界経済危機後のイタリア政治の変容」
討論者:
下斗米伸夫(法政大学)
A-5
アジア諸国の地方行政・政治の変容
司会者:
永井史男(大阪市立大学)
報告者:
三宅康之(関西学院大学)
「中国の新たな地方行財政度改革」
滝田豪(京都産業大学)
「中国農村の組織と幹部」
横山豪志(筑紫女学園大学)
「インドネシアの地方における政党政治の実態」
討論者:
加茂利男(立命館大学)
砂原庸介(大阪市立大学)
A-6
自由論題(西洋政治思想史)
司会者:
小田川大典(岡山大学)
報告者:
加藤哲理(京都大学法学研究科)
「政治学における解釈学的アプローチの発展」
高橋和則(中央大学)
「エドマンド・バークの立法思想」
大西弘子(近畿大学)
「ガバナンスの規範モデルはいかに可能か?」
討論者:
越智敏夫(新潟国際情報大学)

13:30~15:30〈分科会B1~B6〉

B-1
公募企画 投票参加研究におけるマルチメソッド・アプローチ
司会者:
小林良彰(慶応義塾大学)
報告者:
平野浩(学習院大学)
「質的アプローチによる参加要因の解明:自由記述データの分析から」
谷口尚子(東京工業大学)
「投票参加のダイナミクスに関する実験研究」
岡田陽介(慶應義塾大学)
「自己の投票行動の記憶とその正確さが後の投票行動に与える影響」
討論者:
池田謙一(東京大学)
山田真裕(関西学院大学)
B-2
辺境・周縁の政治学
司会者:
菅野聡美(琉球大学)
報告者:
佐藤健太郎(東京大学付属近代日本法政史料センター)
「『辺境』地域の税制改正問題――画一性と特殊性をめぐって――」
塩出浩之(琉球大学)
「移民と植民の政治史」
宮地忠彦(立教大学)
「関東大震災時におけるマイノリティ差別と自治の行方」
討論者:
苅部直(東京大学)
B-3
公募企画 政治的なるものと哲学的なるもの―川崎修のハンナ・アレント論を読む―
司会者:
村上信一郎(神戸市外国語大学)
報告者:
松葉祥一(神戸市看護大学)
「哲学と『政治的なもの』」
宇野重規(東京大学)
「『政治的なるもの』と政治学の行方」
討論者:
川崎修(立教大学)
B-4
EU統合研究の理論的視座
司会者:
小久保康之(東洋英和女学院大学)
報告者:
中村英俊(早稲田大学)
「地域統合理論とEU研究:「安全保障共同体」概念を中心に」
臼井陽一郎(新潟国際情報大学)
「EU政治理論の価値規範的含意に関する批判的検討:マルチレベル・ガバナンスと規範のヨーロッパ」(仮)
討論者:
遠藤乾(北海道大学)
B-5
Towards East Asian International Relations: What does it mean to be’non-Western’ Anyway?
Chair:
Kosuke Shimzu( Ryukoku University )
Panelists
Shiro Sato ( Kyoto University )
“Beyond Anti-Non-Western IR from East Asia “
Josuke Ikeda ( Osaka University )
” Buddhism Building a Bridge Ui, Watsuji, and Nakamura on the idea of Inter-civilizationality”
Chen Ching Chang ( Ritsumeikan Asia Pacific University )
“Is Japanese IR the Next English School ?”
Cho Young Chul ( Yonsei University )
“The Recent Quest for Building an Independent Korean IR School in a Colonial Circuit”
Discussant:
Giorgio Shani(ICU)
B-6
自由論題(日本政治史)
司会者:
小西徳應(明治大学)
報告者:
真田尚剛(立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士後期課程)
「戦後防衛政策史の研究」
川島高峰(明治大学)
「国際共産主義運動の思想と行動」
大村華子(京都大学大学院法学研究科・博士後期課程)
「日米関係の計量分析」
茶谷誠一(成蹊大学)
「敗戦後の宮中再編をめぐる政治的攻防-宮内府設置と側近首脳更迭問題を中心に-」
菅谷幸浩(亜細亜大学)
「第一次近衛内閣期における政治指導力強化問題と戦争指導」

16:00~18:00〈共通論題〉

政権交代の政治学

司会者:
曽根泰教(慶應義塾大学)
報告者:
山口二郎(北海道大学)
「政治学における政権交代」(仮)
岩井奉信(日本大学)
「利益誘導政治と政権交代」(仮)
北岡伸一(東京大学)
「政権交代と日本外交」(仮)
討論者:
杉田敦(法政大学)
小林良彰(慶應義塾大学)

【第2日目】10月9日(日)

9:30~11:30〈分科会C1~C6〉

C-1
ヨーロッパ政治思想の伝統とその復権
司会者:
辻康夫(北海道大学)
報告者:
木村俊道(九州大学)
「シヴィリティの政治学――ヨーロッパ思想史における教養と作法」
堤林剣(慶応大学)
「19世紀フランス・リベラリズムの今日的レレヴァンス――リュシアン・ジョームのコンスタン解釈を中心に」
討論者:
安武真隆(関西大学)
C-2
公募企画 軍部とは何であったか―陸海軍と日本の近代
司会者:
平山実(防衛大学校)
報告者:
大江洋代(明治大学)
「明治期陸軍における『武官官僚』制度の形成―文官との比較の視点から」
小野圭司(防衛研究所)
「第1次大戦・シベリア出兵を巡る財政政策」
大前信也(同志社女子大学)
「陸軍の政治介入の淵源について―陸軍予算編成と二・二六事件」
討論者:
庄司潤一郎(防衛研究所)
C-3
自由論題(政党・選挙)
司会者:
岩崎正洋(日本大学)
報告者:
中川洋一(在ドイツ日本国大使館政務班専門調査員/J.W.G.フランクフルト大学社会科学部博士候補学生)
「ドイツ州選挙により連邦政治を読む:2010年NRW(ノルトライン=ヴェストファーレン)州と2011年BW(バーデン=ヴュルテンベルク)州を事例に」
山口希望(法政大学大学院政策科学研究所特任研究員)・堀内慎一郎(早稲田大学大学院社会科学研究科科目等履修生)
「「建築と政治」からみた政党本部 日本社会党を中心として」
杉村豪一(神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程)
「現代ヨーロッパにおける政党システムの再形成」
細貝亮(早稲田大学政治学研究科博士後期課程・同助手)
「候補者の選挙運動と選挙戦略」
討論者:
荒井祐介(東京工業大学)
C-4
日欧交流小委員会企画 国際政治理論における前提と現実解釈
司会者:
遠藤誠治(成蹊大学)
報告者:
Ilan Zvi Baron(University of Durham, United Kingdom)
「Disciplined by International Relations: Disciplinary Boundaries and the Challenges for International Relations」
芝崎厚士(駒澤大学)
「Possible Roles of International Relations in the Very Distant Future (working title)」
討論者:
臼杵陽(日本女子大学)
土佐弘之(神戸大学)
柄谷利恵子(関西大学)
C-6
日韓交流小委員会企画
司会者:
野本啓介(北星学園大学)
報告者:
カン・ウォンテク Kang, Won Taek (Seoul National University)
「Korean Local Election」(仮題)
パク・チョルヒ Park, Cheol Hee (Seoul National University)
「Institutionalization of Political Parties in Korea」(仮題)(報告は日本語)
討論者:
浅羽祐樹(山口県立大学)
清水敏行(札幌学院大学)

13:30~15:30〈分科会D1~D6〉

D-1
公募企画 政治的なるものとしての文化―五感の政治学へ
司会者:
小川有美(立教大学)
報告者:
半澤朝彦(明治学院大学)
「近代国際政治史と『音の周辺化』」
五野井郁夫(立教大学)
「Black atlanticからtrans atlanticへ」
前田幸男(大阪経済法科大学)
「軍産メディアエンターテイメント複合体を通した主体形成の再考」
討論者:
芝崎厚士(駒澤大学)
清水耕介(龍谷大学)
D-2
ヨーロッパモデル論の陥穽と東アジア
司会者:
渡邊啓貴(東京外国語大学)
報告者:
遠藤乾(北海道大学)
「鏡としてのヨーロッパ統合―モデルとネグレクトのあいだ―(仮)」
川島真(東京大学)
「東アジア地域主義の現状と課題(仮)」
坪内淳(山梨大学)
「比較地域政治研究の可能性(仮)」
討論者:
大庭三枝(東京理科大学)
細谷雄一(慶應義塾大学)
D-3
マルチ・レベル・モデリングの政治学的応用(研究交流委員会・政治学方法論研究会)
司会者:
増山幹高(政策研究大学院大学)
報告者:
池田謙一(東京大学)
「『アジア的価値』と政治参加・政治意識の国際比較:アジアン・バロメータ12ヶ国調査データをもとに」
三船毅(愛知学泉大学)
「政策空間の変容と有権者の対応:多母集団同時解析と成長曲線モデルによる分析」
山田真裕(関西学院大学)
「日本の国政選挙における選挙区データとサーヴェイ・データ」
討論者:
筒井淳也(立命館大学)
浜中新吾(山形大学)
D-4
公募企画 新興国家のネーション・イメージ形成における包摂と排除:周辺の視座から
司会者:
安武真隆(関西大学)
報告者:
池田有日子(京都大学/関西大学)
「ユダヤ・ネーション形成という難問―アメリカ・ユダヤ人とパレスチナ・アラブ人の存在と関係という観点から(仮)」
日下渉(京都大学)
「フィリピン国民国家建設における『市民』の包摂と排除―道徳と階層に着目して(仮)」
岡本正明(京都大学)
「マイノリティ・キリスト教徒『不可視化』のポリティクス:民主化したインドネシアにおけるネーション再形成」
討論者:
押村高(青山学院大学)
D-5
アメリカ政治の新方向―リバタリアン党とティーパーティー運動(研究交流委員会・臨床政治研究会)
司会者:
浅野一弘(札幌大学)
報告者:
菅野淳(日本臨床政治研究所)
「リバタリアン党の思想と行動」
    末次俊之(専修大学)
「ティーパーティー運動の実態」
討論者:
上坂昇(桜美林大学)
藤本一美(専修大学)
D-6
公募企画 政治行政学における公共性とガバナンスの新たな展開
司会者・討論者:
白鳥浩(法政大学)
報告者:
山本啓(山梨学院大学)
「新しい公共の概念とガバナンスの新たなアクター」
松田憲忠(青山学院大学)
「市民教育によるエンパワーメントとグッド・ガバナンスの可能性」
森裕亮(北九州市立大学)
「ローカル・ガバナンスにおける地域自治組織の政策過程への参加とその影響」
討論者:
風間規男(同志社大学)

16:00~18:00〈分科会E1~E6〉

E-1
政治理論の方法
司会者:
越智敏夫(新潟国際情報大学)
報告者:
井上彰(群馬大学)
「分析的政治哲学の方法」(仮)
田村哲樹(名古屋大学)
「政治理論における構築主義の両義性」(仮)
討論者:
河野勝(早稲田大学)
E-2
公募企画 政治的保守主義の比較実証研究―その思想、原因、帰結
司会者:
待鳥聡史(京都大学)
報告者:
石生義人(国際基督教大学)
「誰がイラク戦争を支持したのか」
飯田健(早稲田大学)
「保守的ムードと社会関係資本」
西川賢(津田塾大学)
「米国共和党保守化の起源」
討論者:
松本俊太(名城大学)
佐藤一進(京都精華大学)
E-3
公募企画 日本の一党優位制の変容とクライエンテリズムの再検討
司会者:
野中尚人(学習院大学)
報告者:
斉藤淳(Yale University)・浅羽祐樹(山口県立大学)
「恩顧主義と貿易自由化: コメ保護農政の日韓比較」
高橋百合子(神戸大学)
「メキシコにおける一党支配体制の生存戦略とクライアンテリズム」
伊藤武(専修大学)・杉之原真子(上智大学)
「政治的競争とデモクラシー:現代日欧におけるクライエンテリズムの再浮上」
討論者:
河田潤一(大阪大学)
建林正彦(同志社大学)
E-4
地方政治研究の新潮流(研究交流委員会・現代政治過程研究フォーラム)
司会者:
谷口将紀(東京大学)
報告者:
上神貴佳(高知大学)
「中央・地方間における選挙制度不均一問題の検討(仮)」
塩沢健一(中央大学)
「『平成大合併』後の住民投票―長野県佐久市の事例における旧市町村間の比較分析―」
築山宏樹(慶応義塾大学)
「討議民主主義と地方議会」
討論者:
谷聖美(岡山大学)
曽我謙悟(神戸大学)
E-5
体制変動の多角的分析─理論・歴史・制度の視点から─(研究交流委員会・政策・制度研究会)
司会者:
佐渡友哲(日本大学)
報告者:
窪田悠一(新潟県立大学)
「内戦における反乱軍の規模に関する計量分析」
小松志朗(早稲田大学)
「体制変動と軍事介入:冷戦後の事例を中心に」
小森雄太(明治大学)
「明治後期の日本における政軍関係の新制度論的分析」
討論者:
笹岡伸矢(広島修道大学)
古内洋平(慶應義塾大学)
E-6
自由論題(比較政治)
司会者:
富崎隆
報告者:
三上了(JICA研究所)
「政治的暴力の体験と民族対立─暴動後のケニアにおける民族意識調査をもとに」
石見豊(国士舘大学)
「英国における地域政策の変遷と今後の行方」
前田幸男(東京大学社会科学研究所)
「世論調査報道と政治過程-歴史的な変化についての検討-」

14:00~17:00
【政治学のフロンティア(ポスターセッション)】

  1.  早川有紀(日本学術振興会特別研究員DC)
    「環境リスク規制の政治過程―日本とEUにおける化学物質規制改革の比較分析―」
  2. 金兌希(慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程)
    「政治的有効性感覚指標とその影響力の再検討」
  3. 大村啓喬(滋賀大学)
    「国際交渉とパブリック・コミットメント」
  4. 田中智和(関西大学大学院総合情報学研究科)
    「首長と議会と有権者の関係、『横』と『縦』の関係を考察する~宝塚市の事例から~」
  5. 河合晃一(早稲田大学大学院公共経営研究科博士後期課程)
    「わが国の経済連携協定締結過程における省庁間コンフリクトの様相」
  6. 佐々木研一朗(明治大学大学院政治経済研究科博士前期課程)
    「東京帝国大学法学部助手に関する一考察」
  7. 原田伸一(国士舘大学)
    「安達謙蔵と協力内閣運動」
  8. 鎌原勇太(慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程・日本学術振興会特別研究員)
    「民主主義指標の構築に関する新たな試み」
  9. 平山実(防衛大学校)
    「オーラル・ヒストリーから見た政軍関係の実際 -冷戦期を中心に-」
  10. 佐藤智美(防衛省陸上自衛隊研究本部)
    「『在外邦人等の避難措置』に係わる法制化をめぐる現状と課題」
  11. 横田将志(日本大学大学院法学研究科博士後期課程)
    「環境問題と国際的な協力枠組みの形成」(仮)

【公開シンポジウム「3.11後の日本政治と政治学」】

日時:2011年10月10日(月)午後1時~5時
会場:岡山県総合福祉会館大ホール(入場無料)
プログラム:(仮)

総合司会 岡山大学教授 谷 聖美

開会の言葉 日本政治学会理事長 杉田 敦

第一部 「講演会」

AMDA代表 菅波 茂
震災復興構想会議議長 元日本政治学会理事長 五百旗頭 真
ミシガン大学政治学部名誉教授 ジョン・キャンベル
東洋大学教授 元朝日新聞政治部長 薬師寺 克行
ロシアからの専門家(交渉中)

第二部 「パネル・ディスカッション」

モデレーター
  薬師寺 克行
パネリスト

元日本政治学会理事長・元京大法学部長 村松 岐夫
  五百旗頭 真
  ジョン・キャンベル

閉会の言葉   自治体代表者