『年報政治学』2025年度第II号特集論文公募のお知らせ

2025年度第II号年報委員長 堤英敬
査読委員長 田村哲樹

 2025年第II号(2025年12月刊行予定)のテーマは「『改革』と日本政治」を予定しています。

 1990年代以降、日本では、選挙制度や政治資金制度、執政制度、行政制度など様々な「改革」が進められました。こうした一連の改革は、強力なリーダーに率いられた政策的凝集性の高い二大政党が政権をめぐって競争を展開する、多数決型の政治システムの実現を志向していたと捉えることができるでしょう。2009年に自公連立政権が民主党を中心とした政権へと交代したことで、こうした狙いは完成したかにも見えましたが、その後は「一強多弱」とも言われる状態へと転じ、1955年体制期に逆戻りしたような観もあります。果たして、1990年代以降の「改革」は日本政治に何をもたらしたのでしょうか。また、何をどのように変え、あるいは変えなかったのでしょうか。

 本号では、こうした問題関心から日本政治を分析した論考を募集いたします。選挙や政党政治、政策形成などを対象とした実証的な論考はもちろん、歴史的、思想的なアプローチからの論考も大歓迎です。投稿の締め切りは2025年3月20日となります。投稿原稿は、学会ウェブサイトに掲載されている投稿規程に則り、オンライン投稿・査読システムから投稿して下さい。