日本政治学会2023年研究大会 企画委員会・特別企画「交流研究会」配信のお知らせ

会員各位

日本政治学会の研究大会で報告するには、原則会員資格が必要ですが、隣接学問や研究者外の方々との交流もまた、政治学を豊かにするものと考えます。そこで今年の企画委員会は、政治学者が多様な主体と交流・議論を行う4つの研究会を行いました。下記の内容・要領で、研究会の録画(動画)を会員向けに配信致します。

会員の皆様は、報告論文のダウンロード時と同様、2023年6月の会報(No.85)でお知らせ致しましたIDとパスワードを利用して、下記ページでご視聴下さい。公開期間は2023年10月10日までです。なお、無断引用・コピーはお控え下さい。

2023年度企画委員長
谷口尚子

「交流研究会」内容

■企画1
「メディア関係者との交流―政治現象・データの可視化(visualization)をテーマとして」

近年の実証研究では、分析結果を図などに「可視化」することで、議論の説得力をさらに向上させようとする傾向にある。可視化を助ける研究ツールや専門ジャーナルも生まれている。この「政治現象の可視化」という点では、メディアはその先端を走る。本研究会では、選挙報道などに関わるメディア関係者と、政治現象の効果的な可視化の方法や課題について議論する。

司会:善教将大(関西学院大)
話題提供(五十音順):衛藤健(JX通信)、鯨岡仁(朝日新聞)、松波功(中日新聞)

■企画2
「政治学は地域社会にどう貢献するか?―教育・地方創生・地方制度設計の場からの期待」

政治学は高度に学術的な研究を目指すと同時に、社会の発展に寄与する「実学」としての面を持つ。例えば様々な課題に直面する我が国の地域社会において、政治学はどのように貢献し、協働し得るか。次世代の地域社会の担い手を育てる教育、少子高齢化や人口減少の中で持続可能なコミュニティのあり方を切り開く地方創生、そして地方の政治・行政制度の設計に関わる場などから期待や課題を聞きつつ、意見交換を行う。

司会:谷口尚子(慶應義塾大学)
話題提供(五十音順):青木信之(全国都道府県議会議長会)、岩本悠(地域・教育魅力化プラットフォーム)、須永珠代(AINUSホールディングス)

■企画3
「国際関係研究における方法論の進化―質的・量的研究間の対立を超えて」

政治学の研究は多彩な手法で行われているが、質的方法論と量的方法論では研究の様相は大きく異なり、双方の長所・短所や相補的・多元的な活用法などがしばしば議論となる。国際関係の研究においても、対象を質的に深く理解すること、また一般性・科学性の高い分析を行うことの間でジレンマが起きることがある。国際関係研究の方法論をどのように進化させるべきか、複数の視点から議論する。

司会:籠谷公司(中央大学)
話題提供(五十音順):泉川泰博(青山学院大学)、片桐梓(大阪大学)、服部龍二(中央大学)

■企画4
「AI・計算科学は研究をどう変えるか―自然科学・人文学・社会科学の視点からの議論」

「ChatGPT」などの生成系AIが社会現象となっている昨今、人工知能やそれを発展させる計算科学が、学術・教育・社会など多方面に影響を与えることが認識されつつある。こうした研究をリードする自然科学、人間と人工知能の関係を考える人文学、実証研究や社会課題解決への応用を模索する社会科学の研究者が集い、AIや計算科学が生み出す変化と未来について議論していく。

司会:築山宏樹(慶應義塾大学)
話題提供(五十音順):瀧川裕貴(東京大学)、西川 賢(津田塾大学)、村上祐子(立教大学)、矢向高弘(慶應義塾大学)