冷戦史研究会

分野別研究会の趣旨

 冷戦終焉から30年が経過したものの、世界政治には米中対立を代表とした危機的な潮流が続いている。国際社会の過去の分岐点をグローバル・ヒストリーの観点から解き明かし、世界政治の安定と繁栄の諸方策を探ることが、本研究会の課題である。

 本研究会は、その際、以下の5つを中心的な研究分野として、研究活動を進める。

第1:
伝統的冷戦史
第2:
「ソフト・パワー」冷戦史
第3:
「グローバル・ヒストリー」としての冷戦史
第4:
「ヨーロッパの冷戦」と「アジアの冷戦」
第5:
イデオロギーとシンボル

 それぞれの5つの研究分野は、独自の研究分野であると同時に、相互に関連している場合もある。したがって、本研究会では、一方で、上記の5つの研究分野を中心に、個別研究を進め、他方で、5つの研究分野から導き出される研究成果を相互に突き合わせ、冷戦史研究の総合化を目指していく。

主要分野・関連分野

主要分野
143 国際政治史・外交史

主要な活動実績(過去2年)

 冷戦史研究会は23名の参加者を得て設置申請書を提出し、2020年12月、設立(認可)された。活動実績(過去2年)として、冷戦史研究会では6名の登壇同意者の協力を得て、日本政治学会研究大会(2021年度)での分科会(パネル)設置申請を行った。申請は分科会B7(【研究交流委員会企画】 「新冷戦」とは何であったのか―《同盟・デタント・冷戦の終焉》と東西対立の最前線)として採択され、現在、2021年9月25~26日に開催予定(オンライン開催)のパネルに向けて、登壇者を中心に報告の準備が進められている。

 また冷戦史研究会では、ヨーロッパ(イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、東欧)、アメリカ、中国、日本、アフリカなど、世界各地の情勢に取り組む研究者が参加し、さらに40年におよぶ冷戦の期間について、安全保障、政治、外交、経済、社会、文化に至るまで、個別の研究領域に各研究者が取り組んでいることから、各研究者がそれぞれ専門とする研究も進められた。

責任者連絡先

清水 聡
E-mail:soh.shimizu*kaichi.ac.jp(*を@に置き換えて下さい)

新規参加手続き

 日本政治学会会員の方は、自動的に入会が承認され、非学会員の方は、冷戦史研究会の参加メンバー1名以上の紹介によって、参加を承認いたします。