2026年度第Ⅱ号年報委員長 犬塚元
査読委員長 五百旗頭薫
2026年度第Ⅱ号(2026年12月刊行予定)のテーマは、「学史・思想史研究の現在──いかに政治学に貢献するか」を予定しています。
政治学における学史・思想史研究(政治学史、政治理論史、政治思想史)においても、他分野と同じように、研究の専門化や高度化がますます進み、従来とは異なる歴史理解や研究手法が様々に登場しています。しかし、そうした変化は、残念ながら、周辺分野にあまりリーチしてはいないようです。また、学史・思想史研究は、専門化や高度化のなか、どのような意味で政治学研究なのかという、アイデンティティや有意性にかかる問いにもあらためて直面しています。
この特集では、(1)学史・思想史研究の現状を様々な分野の政治学研究者に宛てて発信するとともに、(2)学史・思想史研究は、政治学にいかに貢献できるか、どんな意義や可能性をそなえるか、という古典的な問いに現在どのように答えられるかを検討します。
本号では、政治学の各分野にかかる学問史・学説史研究や、計量テキスト分析のような、伝統的な手法にとどまらないアプローチの学史・思想史研究も歓迎いたします。投稿の締め切りは2026年3月20日となります。投稿原稿は、学会ウェブサイトに掲載されている投稿規程に則り、オンライン投稿・査読システムから投稿して下さい。